2007年12月28日金曜日

年の瀬

先週の冬らしい寒さも長続きせず、ホワイト・クリスマスとはなりませんでした。

オランダでは12月25、26日が祝日。新年は1日だけお休みで、通常仕事は2日から。ですが、クリスマス前後から年明けまで続けて休みを取る人もけっこういます。今年は21日の金曜日で仕事納めというパターンも多かったようです。

時々お仕事させていただく翻訳会社さんと翻訳者データベースを共有しているという別の会社から駆け込みの問い合わせが1件。日本語の案件には慣れていないのか、いまいち要領を得ません。最初のメールにあった条件を満たさないので断ったところ、作業日数を出してほしいと再度連絡が。返信はしたものの、先には進まないような予感。どこかで「いつもの外注先」がお休みで回ってきたお話だと思うので、うまく転べばラッキー、しっかりやるだけです。

2007年12月19日水曜日

クリスマスカード

先週末から届き始めました。まずは会社関係のものから。

基本的にメールのやりとりで仕事が進んでいくようになっても、オランダのクリスマスカードはやはり紙媒体が主流。日本でいう「虚礼廃止」の議論も聞きません。メールでカードを出す企業も少しずつ増えてはいるようですが、まだまだ少数派です。

個人的には、受注から納品、請求書の送付までメールですませ、緊急事態でなければ電話で話すこともないというお付き合いでは、クリスマスカードだけ紙である必要はないと思います。といってメールでカードを別に送るというのもあまり気が進まないので、ここ数年は年末/年始の仕事メールに「楽しいクリスマスを」とか「今年もよろしく」と添えて切り抜けています。ご挨拶したいのは会社というよりそのコーディネーターさんだという気持ちもあって。2、3歩踏み込んだお付き合いをさせていただいているところには、やはり紙のカードです。

そんな中、昨日届いたカードはひと味違いました。この翻訳会社さんでは2年くらい前にクリスマスカードをメールに切り替えて、その関連で浮いた金額をNGOに寄付しています。今年の寄付先は、「国境なき医師団」とCOC(ゲイ・レズビアン・バイセクシャル・トランスジェンダーの支援団体)アムステルダム支部とのこと。別の会社からも、今年は紙のカードをやめ、その分を世界自然保護基金に寄付しましたというメールをいただきました。あまり規模が大きい会社だとかえって動けないのかもしれませんが、新しいアプローチですね。エコでもあり、クリスマスにふさわしいと浸透していくのかも。

2007年12月10日月曜日

広告しなくても大丈夫?

Michael Phillips & Salli Rasberry著、Marketing without Advertising (Nolo, 2005)を読みました。むやみやたらと広告をうつのではなく、それほどお金をかけずにできることをきちんとおさえ、クチコミのネットワークにうまく乗るための秘訣を実例を交えてまとめた本。今このタイトルでキーワードがクチコミと聞くと、当然ウェブやブログを考えますが、とんでもない。探している人が必ず見つけられるようにイエローページに名前を掲載しようとか、かなりローテク。それもそのはずで、初版は1986年なのでした。2005年の改訂第5版にはインターネット上でのマーケティングについて触れた章もあります。が、なんとも内容が薄い。著者のこれまでの経験ではカバーしきれない部分なのでしょうか。
(ちなみに、著者のブログによると第6版が出る/出た模様。インターネットについての記述が大幅改訂されているようです)

法律コンサルタントやデザイナーなど、1人で仕事をしている人の例も出てくるものの、全体としては地元密着型の中小企業がターゲットという印象。昔ながらの地道な努力・工夫が新しい顧客につながっていく、という話で、目新しい点はありません。反面、ひとつの「あり方」をシンプルなかたちで示しているともいえるかも。クチコミの威力が良くも悪くもとんでもなく大きくなっている現在、芯の部分を大切にしないと息の長いビジネスは育ちません。次々と新しいツールが生み出される世界でこの本が20年も読み継がれているのは、基本からぶれない姿勢を素朴に説いているからでは。

広告、営業、PR—ひとり会社として、自分の仕事の価値を誰に、どうやって伝えるかというのは大きな課題です。こつこつと成果を積み上げていくことがいちばん重要とはいえ、それを知ってもらえなければ次にはつながらないわけで。ネット上であれ、ローカルのレベルであれ、コミュニティのネットワークをうまく使ってなるべく正確な情報を効果的に広める。そのヒント集として読める本でした。

2007年12月6日木曜日

1,225時間の壁


今月半ばに予定されていた通訳の案件、キャンセルになってしまいました。
4日間の業務だったので、実はけっこう痛い。
体調が今ひとつなので、忙しくないのはある意味ありがたいのですが...。
たまった資料を整理したり、まとまった時間がないとなかなかできないことを片付けて、すっきり年末を迎えたいところです。

ところで、オランダで起業すると、いわゆる事業者控除を受けるための条件がいくつかあります。「事業のために年1,225時間以上を費やす」というのもそのひとつ。何のためにどのくらいの時間をかけたかを記録しておき、税務署の求めに応じて提出しなければなりません。ただこの基準、起業ガイドブックなどでは「事業に関連する時間すべてを含む」とあるものの、税務署(の地方局/の担当者)によって運用がかなりあいまいで、裁判まで行った例もたくさん。
最近は週末起業やパートタイム起業というスタイルが増えてきていることもあり、この基準は時代にそぐわない、撤廃すべきという議論もあるのですが、なくなるという話は聞きません。

私もこの件でチェックが入り、間接業務の時間が「多すぎる」ということで控除が認められなかったことがあります。仕事用のウェブサイトを作った年も、「時間がかかりすぎ」で、控除はなし。
「どのくらいの割合ならOKなんでしょう? 今後のためにも教えてください」という質問は、何度聞いても無視されたまま。
というわけで、今月このまま静かなら、私にとっては必要とはいえ、税務署的にはアヤシイ時間が多くなることに。監査が入るとしても2年後の話なので、今のところはやるべきことをきちんとすませることにエネルギーを使いましょう。

2007年11月26日月曜日

World Press Photo

毎年11月に近くの図書館で開催される巡回展、今年も行ってきました。戦争の場面、実際に写ってはいなくても武器や暴力の存在/介在がうかがえる写真がほとんどの中、雰囲気の違う、でも私にとってはなんとも見慣れた光景がありました。
Daily Life/日常生活の組写真の部で1位に選ばれた作品で、David Guttenfelderというアメリカ人がとらえた東京のサラリーマンの『日常』。電車の中の疲れた顔、木にもたれかかった酔っぱらいのそばを足早に通り過ぎるスーツ姿の男性...。日本の都会ではあたりまえの場面でも、切り取ってみせる行為が報道写真として評価されるということは、何かを伝える力を持っているとみるべきなのでしょうけれど、その主張は汲み取れませんでした。
あまりにも身近すぎるとそれを気にすることなどしなくなってしまうから?
当然のように受けとめていることでも、ときどき立ち止まって考えをめぐらせてみるとおもしろいかもしれません。

World Press Photo Winners Gallery 2007
Daily Life / Stories 1st がGuttenfelder氏の作品です。

2007年11月21日水曜日

中国の翻訳者不足



ベルギーの語学関係者向けニュースレター Language Magazine 10月31日号の掲載記事から。

人民日報によると、中国では翻訳者の不足が深刻化している。
少なくとも10万人の需要に対し、翻訳専攻の大学卒業者は年間1,000人ほど。
英語学科が設置されている大学・教育機関は全国で500以上にのぼるが、翻訳についての授業はほとんど行われていない。翻訳の専門課程を有すると認められる大学は16にすぎないという。

10万人って、すごい数ですね...。どうやって出てきた数字なのか知りたいところです。
翻訳を専攻したからといって翻訳者になる/なれるとは限らないし、別のルートで翻訳の世界に入る人もいるでしょうから、大学卒業者うんぬんというのはあまり関係ないような気もします。ニュースレターの読者層 —意外に学歴重視の傾向が強い— にあわせた書き方なのかもしれません。

アンネの栗の木 (2)

先週の時点では今日予定されていたアンネの栗の木の伐採ですが、反対派が提起した簡易裁判の判決が昨夜下り、当面中止となりました。「市当局はあらゆる可能性を検討すべき」との理由で、反対派が8週間以内に提出する代替案を含めて再度方針を決定することになるようですが、はたして...。

反対派は月曜日に独自の引張り試験を行って、強風ですぐにも倒れるような危険はないとの証拠を揃えたうえで、翌日の裁判に臨みました。ただ、伐採のニュースを聞きつけた国内外のメディアが注目する中でのパフォーマンスという意味合いも否定できないでしょう。

先週土曜日の新聞では、実はAnne Frank Museumを運営する財団も伐採を望んでいる、というような記事も。反対派のコメントをまとめただけですが、建物の拡張計画や今後の経営上、財団にとっては大木が切り倒されてしまった方が「都合がよい」らしく。

8週間というと来年の1月半ば。聴聞会その他の手続きを経て市当局の判断が下るのは3月くらいでしょうか。冬の嵐の被害がないことを祈ります。

2007年11月14日水曜日

アンネの栗の木、伐採が決定

『アンネの日記』に登場する栗の木が、来週水曜日に伐採されます。
この大木(樹齢150年とも)、カビにやられて弱り、倒れる危険が出てきたことから、去年伐採許可の申請が出されていました。ただ、これに反対して保存運動を始めた人たちがおり、このグループからの代替案待ちとして作業実施の決定は先送りにされていたのです。
ところが、最新の調査で健康な部分はわずか28%しかないことが分かり、救済案を待たずに切り倒すことに。跡地では、接ぎ木のかたちで同じ木を育てるそうです。

地元アムステルダムのテレビ局はこの模様を朝7時から中継で伝えるとか。
Anne Frank Museumのサイトでもこのニュースは発表されています。こちらではオランダの子ども向けニュースHet Jeugdjournaalの一部が英語の字幕付きで見られます。

2007年11月12日月曜日

手紙の効用


先週のこと。
スタート日の前夜にホテルに到着。チェックインしたところ、「メッセージをお預かりしています」
会議の資料かな、今から目を通すとなると大変だな、と思いながら封筒を受け取り、部屋に入って開けてみると...。
翌日から通訳させていただく方の秘書の方からのお手紙が。
わざわざ時間を割いてお手紙を書いてくださったのでした。びっくり、でもうれしかった。
ちょっと不安になるような情報もありましたが、それでも何も知らずに現場に行くよりはずっとマシ。なによりも、2、3日という短い期間にもかかわらず、一緒に仕事をする者だと認めていただいたようで、ひじょうに心強かったです。
通訳としては不安は取り越し苦労に終わり、あたたかい気持ちで仕事を終えることができました。

私自身、以前ほどには手紙など書かなくなってしまっています。カードの買いおきはたくさんあるので、また復活させましょう。

2007年11月2日金曜日

オランダ語文学 電子図書館

オランダの郵便局TNTから、「クリスマスカード用切手をご注文ください」というダイレクトメール(封書+メール)が。もうそんな時期なんですね。いやはや。

オランダ語文学の電子図書館、最近更新されたそうです。仕事に直接役立つことはなさそうですが、のぞいてみました。
Degitale Bibliotheek voor de Nederlandse Letteren (DBNL)

中世から現代までのオランダ語学・文学に関するデータベース。作品・文献によってはそのまま収録されています。
特におもしろいのは児童文学。もちろん挿絵つき。

1798年発行というAlmanak voor de beschaafde jeugd voor het jaar 1799(『よいこ年鑑1799年版』?)には友達同士の手紙のサンプルまで載っています。綴りや言い回しが今とは違うのはともかくとして、この子たち、年齢的には10歳くらいのはずなのに、とてもきちんとしたオランダ語を書いているのにびっくり。

1799年って日本では江戸時代ですけど、当時子ども向けのこんなタイプの本はあったのでしょうか?

2007年10月26日金曜日

仕事の情熱、情熱の仕事

ある講演を聴く機会に恵まれました。通訳としてとはいえ、現場のテーマが自分の興味と重なることはめったにないので、とても得した気分。準備資料がなく、ぶっつけ本番でしたが、発言を追いかけつつも「へぇ〜」と思いながら訳を出していました。

終わった後も気になったのは、その世界では誰もが知っている(らしい)方のプレゼンテーションの導入部。
「17歳の頃、とても落ち込んでいたんです。そんなある日、沈んだ気分でテレビを見ていたら、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)の番組が放送されていました。それを見て、私は将来こんな仕事がしたい、と思ったんです。ただ自分には彼のような才能がないというのは分かっていましたから、とにかくこの方面に関わることを仕事にしよう、と考えました。今でもその分野で仕事をしていて、大勢のクリエイティブな人たちの考え方に触れていられることを本当にうれしく、誇りに思っています...」

この方、なんというか、いいエネルギーを発散されてました。仕事がたまらなく好き、という態度だけではなくて、周囲の人を動かす情熱があるからこそ、熱くておもしろい仕事につながっていくのだろうな、と思った次第。

2007年10月18日木曜日

オランダ女性の就業時間


10月13日のde Volkskrantの1面に載っていた記事。
Vrouw werkt steeds korter (女性の就業時間、さらに短く)
オランダ中央計画局(CPB)が先ごろ発表したMEV(マクロ経済展望)によると、1992年には26.8時間だった有職女性の週平均就業時間が、2005年は25.5時間となった。この数値はヨーロッパでは最短(ヨーロッパの平均は32.9時間)。
「パートタイムでまず始め、ゆくゆくはフルタイムで仕事をする、というパターンは幻想にすぎなかった」とは専門家の弁。パートタイムとして(初)就職した女性は、妊娠・出産を契機に就業時間をさらに減らし、その後子どもに手がかからなくなってもフルタイムで復帰はしない。
女性の就業者数は増加しているものの、1人あたりの就業時間が短くなっているために、女性全体の就業時間は政府が期待するほどには伸びていないことも指摘されています(1995年:9.3時間 → 2000年:12時間 → 2005年:13.3時間)。

なお、日本の「パート」とは違い、オランダではパートタイムも正規雇用です。ある職場の勤務時間が週38時間と規定されていれば、それより少ない時間働く契約をした人は「パートタイム労働者」となり、給与や社会保障もこの規定労働時間の割合にあわせて支給されます。
統計としてどこまで比較可能か分かりませんが、日本では35時間を上回っているようです(平成16年版 働く女性の実情 厚生労働省)。

2007年9月14日金曜日

ぐるぐる同じ話


朝早い時間に電話がかかってきました。
「ホームページみました。来週の水曜日、英語と日本語の通訳を...」
「お問い合わせありがとうございます。その日はすでに予定が入ってまして。知り合いの通訳さんをご紹介しましょうか? ...」
「じゃあこの人に電話かけてみます。どうも」

で、午後4時。何度もお仕事させていただいている通訳手配会社から電話が。
「来週の水曜日、日英の通訳案件なんですけど...」
「ごめんなさい、来週はお受けできないんです。○○さん(朝紹介したのとは別の人)にはもう連絡されました?」

こういうこと、時々あります。今日は手配会社さん1件からだけでしたが、同じ話の問い合わせが別のところから3度、4度と入ったり。何のタイミングなのか、手配会社さんからの問い合わせにOKと言った後に最終クライアントから直接連絡があることも。
通訳の場合は日時が決まっているので、少なくとも受けられるかどうかはすぐに返事ができます。その日に体があいていなければ、それまで。それは手配会社さんの方でも同じはず。
でも、翻訳案件はちょっと事情が違うようで、条件が折り合わずにお断りしたものが新たな納期で回ってきたりすると、複雑な気分になります。

2007年9月7日金曜日

時間がない、とは


Het is niet zo dat je geen tijd hebt: tijd moet je gewoon maken.
(時間は「ない」のではなくて、自分で作るもの)

以前市民講座でフランス語を習っていたときの先生からうかがった言葉。
先生のお母さんが常に言ってらしたとか。
「あれもこれもやらなきゃなのに忙しくて時間がない...」とダウン気味のときにふっと思い出しました。
仕事とか家事とか、しないといけないことはある程度見通しを立てて進める方ですが、急に何かあった時に弱い。突発的なこと、仕事では対応する方法が多少は身についてきた、というか鍛えられたかも。でも自分のことは後回しにして終わってない状況に落ち込む、というパターンに陥ってしまうことがあります。
やるならちゃんとやりたい>そのためにはまとまった時間が要る>それだけの時間は取れない>仕方がないのでおいておく>『できない』『できてない』
自分のやりたいようにできることだからこそ、なのか、
できる時間に少しずつ、途中まででも気にしない、ってふうにはなかなかいきません。

2007年8月22日水曜日

ふたたびブリュッセル

またブリュッセルに来ています。
一日中細かい雨が降り続く、すっかり秋の天気。猛暑の日本とは大違いです。

今回お邪魔している現場で、今日は午後にペンキ塗りの作業がありました。
ほっそりした女性がひとり、ミニバンでやってきて、道具一式を運び込み、静かに開始。つなぎを着るわけでもなく、白のTシャツと薄い色のジーンズに、肩までの髪をまとめただけ。およそペンキ塗りにはふさわしくないスタイルでしたが、彼女の動きを見て納得。動きに無駄がないので、汚れようがないのでした。
特に休憩も取らず、大きなペンキ容器3つ分を使い切って終了。来た時よりもさらに静かに帰っていきました。

きれいな動作 > 無駄がない > 汚れない > きれい のお手本を見せてもらいました。

2007年8月16日木曜日

ルクセンブルク


先週金曜の午後遅くから日曜日にかけて、ルクセンブルクに遊びに行ってきました。
出かける時には霧が出て、寒いような天気でしたが、土日は晴れ。

首都のLuxembourg-Cityは今年EUの文化首都に選ばれているそうで、その一環か土曜日には路上でアーティストのパフォーマンスがあったり、なかなかのにぎわいでした。
ところで、ルクセンブルクの公用語は、フランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語。観光案内などは仏独2カ国語表記でしたが、それ以外はフランス語が強いような印象。英語もよく通じるものの、とりえあず第一声はフランス語でした。
ルクセンブルク語は、聞いたかんじも目にした単語のレベルでもドイツ/オランダ国境の方言に似てました。同僚同士で話しているのを耳にしたからか、テンポがよく、生活の中でできていったことばを感じました。

夏休みらしいこともせず、ちょっと煮詰まってきていたので、いい気分転換になりました。
オランダの小学校は今週から再開、ほかの学校も来週から新学年が始まります。

2007年8月3日金曜日

夏休み?


暑くなったのも長続きせず、何となく秋の気配もただよいはじめました。朝晩はかなり涼しい、というより寒いくらい。夕方の日差しも黄色みが強くなってきています。

通訳の仕事でブリュッセルに1週間行ってきました。好きなレストランは厳重にシャッターがおりていて、8月半ばまで1カ月(!)休業しますとの張り紙が。ブリュッセルは今月後半にまた行く機会があるので、その時には開いているはず。

夏の間、ヨーロッパの会社ではほとんど動きがないというのがこれまでの経験でしたが、今年は違います。通訳のほか、翻訳の案件もあって、夏「休み」に読むつもりの本はまだ積み上げられたまま。もちろん、声をかけていただけるのはありがたいこと。でも8月も2週目に入ろうとしていて、あの「夏休みの宿題、まだあれもこれもやってない...」という気分に似たものも多少感じているところです。

2007年7月16日月曜日

暑さ到来


肌寒いような天気が続いていたオランダ、先週金曜日から一気に暑くなりました。
今日の気温はなんと31度。日本ほどの湿度はないものの、日が長いので暗くなっても熱気がいつまでも残ります。
こちらではオフィスでもエアコンはそれほど普及していないので、今日は日本人ならびっくりするような服装で出社した人が多かったのでは...(Tシャツ+ショートパンツならまだOK。夏休みモードでもあるし)。

私も昨日、今日と昼間はなるべく部屋に光(=熱)が入らないように閉め切って、日陰になった側の窓を開けて空気を入れるという方法でなんとかしのげていますが、コンピューターが熱いんですよね。

さて、先々週までの仕事で見聞きした単語、Van Dale - Groot beeld woord&boek (van Dale Lexicografie, 2005)にあたって整理しました。オランダ語にフランス語、英語が併記された絵辞典です。食べ物や動物、衣服などをイラスト付きでまとめた本というのは旅行者向けにありますが、この辞典がすごいのは、DIYの工具各種をはじめ、石油精製のながれ、バッテリやエンジンの仕組み、橋や道路、都市計画まで図解されていること。学習者用としては詳しすぎる内容なのです。スクリューやスパナいろいろ、工場で使われていた設備・機械など、基本単語はひととおりチェックできました。

2007年7月9日月曜日

やっとちょっとおやすみ

続いていた通訳案件、先週金曜日のお昼で終わりました。
前半分はいろいろと資料もご提供いただいて、難しいながらも話の流れがちゃんと見え、「前に進んでいる」かんじがあったのですが、最後の、先週1週間続いた仕事はなんだかすっきりしないまま終わってしまいました。

先方が通訳を使い慣れていないということもあったと思います。お願いしても一切資料などは出なくて、それならそれでと現場(工場)に向かいましたが、いきなりプレゼンテーションのウィスパリングと挨拶の通訳、その後工場内を見て回る時にはマイクがないためほとんど叫び声で話すはめに。お昼も誰かと一緒、オペレーターの休憩時間にはマネージャークラスの人とのミーティング...と、ちゃんとした休憩がとれず、気持ちの切り替えができなかったのでよけいに疲れがたまりました。ふだん人と話すことが少ない生活をしていることもあり、通訳の仕事は毎回きついのですが、今回は特に。

そんなわけで、今週はちょっとのんびりペースですごします。

2007年6月21日木曜日

18歳、収容所の日々

2004年秋、オランダ南部のVught収容所に抑留されたユダヤ人少女が書いた日記の発見が発表されました。
日記の書き手は、18歳の高校生Helga Deen。1925年にドイツで生まれ、1933年から家族とともにVughtに近いTilburgで暮らしていました。

日記は、Deen一家がVughtに入った1943年6月1日に始まり、中継収容所Westerborkに移送された7月2日で終わっています。この後一家はポーランドの絶滅収容所Sobiborに送られ、7月16日には殺害されたとのこと。
Helgaは、知り合って半年ほどのボーイフレンドに呼びかけるかたちで、収容所での経験を書き綴りました。この日記—化学の授業用ノート—は、このボーイフレンドのもとに届けられ、2001年に彼が亡くなるまで、家族にも知られずに保管されていたのです。

Dit is om nooit meer te vergeten: Dagboek en Brieven van Helga Deen 1943 (Uitgeverij Balans, 2007)は、この日記と、同時に発見されたHelgaの交友関係を示す手紙、当時の写真などの資料をまとめた本。明日に夢をつなぐのではなく、かといって何もかもあきらめて放り出してしまうのではなく、とにかく思いを書き留めることで日々を生きようとする姿が浮かび上がります。

2007年6月13日水曜日

Collapse、やっと読了

Diamond, Jared Collapse: How Societies Choose to Fail or Survive (Penguin Books, 2005)、やっと読み終わりました。去年の夏に日本へ帰る時に空港で買って、結局読まずに持ち帰り、目次をながめ、数ページ読んだだけでそのままにしていたのでした。
その後秋にあった通訳の仕事で、会議中にこの本に触れた発言があり、「ちゃんと読んでみよう」と思ったものの、今度は数十ページ読み進んで長い中休み。
文章が難しいわけではありません。ただ植物や動物の名前がたくさん出てきて、そっちの方が気になり出すと読みのスピードが落ちてしまい、なかなか進まないのでほかの本に浮気してしまう...ということを繰り返していたもので。
日本語版も出ていて(『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳、草思社、2005年)、こっちは上下巻あわせて850ページを超えるボリューム。
過去に存在し、消えていった社会の崩壊に共通する要因は何か? をテーマにモアイ像で知られるイースター島やマヤ文明、グリーンランドへの植民などを分析する前半と、現代社会に目を向けてルワンダやオーストラリアの状況を環境問題に絡めて考察する部分にはかなり引き込まれました。もっとも、最終部に向けて、そこから現代に生きる私たちが学べることは? というあたりは、章立ての割には物足りない印象。でも詳しい参考文献があがっているところを見ると、興味のある人は自分で認識を深め、賢い消費者/有権者/社会人...として行動できる指針を得てくださいね、ということなのでしょう。

2007年6月11日月曜日

Kaizenの週

来週から何件か続く通訳業務。テーマは偶然にもすべてTPM。
ひとつめの案件はすでに事前打ち合わせの時間をとっていただき、資料もほぼそろっているというひじょうに珍しくありがたい状態。
というわけで、Imai, M. Gemba Kaizen (McGraw-Hill, 1997)登場。先日入手した『トコトンやさしいTPMの本』(中野金次郎編著、TPMトコトン研究会著、日刊工業新聞社、2005年)は、表紙からして楽しいかんじで、見開き2ページで要点を整理するスタイルも分かりやすい。とりあえずこちらから目を通します。

2007年6月8日金曜日

このブログについて 2

テーマは「いま気になること」。

漠然としていますが、
仕事まわりの話のほか、読んだ/読んでいる/読みたい本について。
特にオランダ語の原書の読書メモになっていけばいいなと。
仕事以外のところで出会ったものごとやニュースを話題にすることもあると思います。

2007年6月5日火曜日

このブログについて 1


「ひとり会社」を始めて6年がすぎました。
あたふたしている間に終わってしまったというのが正直なところですが、「いちねんせい」が卒業するまでの時間でもあるわけで...。

少しずつながら、自分のかたちを出せるようになってきていることは感じます。
それでも これからどうするの?の不安はいつもあり、日によって膨らんだりしぼんだりしています。
そんな毎日、仕事やその周辺の気になることを書いてみようかと思い立ちました。