2007年10月26日金曜日

仕事の情熱、情熱の仕事

ある講演を聴く機会に恵まれました。通訳としてとはいえ、現場のテーマが自分の興味と重なることはめったにないので、とても得した気分。準備資料がなく、ぶっつけ本番でしたが、発言を追いかけつつも「へぇ〜」と思いながら訳を出していました。

終わった後も気になったのは、その世界では誰もが知っている(らしい)方のプレゼンテーションの導入部。
「17歳の頃、とても落ち込んでいたんです。そんなある日、沈んだ気分でテレビを見ていたら、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)の番組が放送されていました。それを見て、私は将来こんな仕事がしたい、と思ったんです。ただ自分には彼のような才能がないというのは分かっていましたから、とにかくこの方面に関わることを仕事にしよう、と考えました。今でもその分野で仕事をしていて、大勢のクリエイティブな人たちの考え方に触れていられることを本当にうれしく、誇りに思っています...」

この方、なんというか、いいエネルギーを発散されてました。仕事がたまらなく好き、という態度だけではなくて、周囲の人を動かす情熱があるからこそ、熱くておもしろい仕事につながっていくのだろうな、と思った次第。

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