2012年9月17日月曜日

卒業試験を聞いた

ドイツ語の夏期講習を終えて、その後どうしてものことを片付け、駆け込みで夏休みを取ってオランダに戻ってきたらすっかり秋になっていました。朝晩の気温はすでに1桁。涼しいを通りこして寒い。

まだ薄着で歩いていられた8月末の話ですが、知り合いの大学院修了試験に行ってきました。修論の代わりになるプロジェクトに関するプレゼンテーションと質疑応答、そのあと本人と指導教授陣が別室で15分ほど話し、戻ってきて修了試験の合否と成績を発表するというスタイル。専攻によって、大学によっていろんなやり方があるようですが、彼は建築工学とデザインのダブルメジャーで、テーマは歴史的モニュメント。具体的な場所や機能も含めた設置の提案でした。構造設計・計算はまだこれから(笑)ということで、コンセプトの説明が中心の発表だったのが助かった。ちゃんと話についていくことができました。

小さなホールに、家族や友人、ゼミ仲間の学生さんたち含めて50人くらいはいたでしょうか。指導教授が会場からも質問を、とやわらかく促す。これがふつうなのかどうかはわかりませんが、学生からの(多少お約束的な)質問のほかに、専門外の人が出したコンセプトの成り立ちについての問いに聴衆の1人が補足説明を加えたり、なかなかおもしろかった。その後の別室での討議も無事に済んで、試験合格、成績は9と発表され大拍手。9は日本だと優(A)の上、秀とかA+という評価。おめでとう、おつかれさま、に、すごいね、が加わったのでした。

学生時代の特権と言ってしまえばそれまでだけど、ひとつのことにじっくり向き合って、自分の答えを探すおもしろさ。ストレートに伝わってきました。誘ってもらえてうれしかったし、行ってよかったです。