2010年1月29日金曜日

Validation

お正月から2週間あまり、雪に降り込められていました。先週少し寒さが緩んだのも長続きせず、冷たく曇った日が続いて昨日からまた雪。やはりたまにはちゃんとした太陽を見ないと、気分もめいりがち。週末になると天気が悪くなるのも困るところです。

そんなこんなでもやもやとしたものを抱えて観たショートフィルム、Validation。ちょっと元気をもらいました。


Validation (Kurt Kuenne, 2007)

2010年1月14日木曜日

未完成の国

ずいぶん前に録画してそのままになっていたVRTの番組、Het onvoltooide landを観ました。これがおもしろかった。第二次世界大戦の終結から2009年の初めくらいまでのベルギーの成り立ちを、政治家のインタビューと政治学者2人の解説を交えながら追っています。去年の後半からベルギーの行政や地方自治に関する翻訳しごとが続いていて、いろいろ読んだり考えたりしたこともあったので、このタイミングで観たのはかえってよかったのかも。

それにしても、1960年代にあった言語境界線(taalgrens)の確定と、その後顕在化したブリュッセル近郊の選挙区の問題が、実質的にはまったく解決されずに今日に至っていることにびっくり。何かにつけて持ち出される連邦制の将来としては3つの選択肢を挙げていました。
  1. "work in progress":現行の連邦制を手直ししつつ存続させる(番組タイトル「未完成の国」もおそらくここから)
  2. confederation(連合):フランダースとワロンの権限をいっそう強め、特定の分野でのみ「ベルギー」として協力する > ブリュッセルをどうするか?
  3. 分裂:(とりあえずフランダースの)分離独立
番組は30分 x 4回と短かったのですが、もっと深く掘り下げた本も出ているそうなので、これは読んでみたいです。

2010年1月8日金曜日

捕鯨船事故をめぐって

反捕鯨団体シーシェパードの小型船と日本の調査捕鯨船団の監視船が南極海で衝突したというニュース、日本とオランダで報道のトーンがおもしろいほど違います。

日本では(今のところ?)
シーシェパードの船「と」監視船が衝突
といった書き方ですが、オランダでの第一報は、ほとんどが
シーシェパード船「が」衝突「された」
監視船「が」シーシェパード船「に」衝突
でした。例えばde Volkskrantのウェブサイトには、Schip van milieuactivisten Sea Shepherd geramd(環境団体シーシェパードの船、衝突される)という見出しの記事がありました。

抗議船の母船スティーブ・アーウィン号はオランダ船籍。大破したアディ・ギル号(ニュージーランド船籍)にはオランダ人の活動家も1人乗船していました。シーシェパードはこの件を第2昭南丸の乗組員による「海賊行為」として、オランダの検察に告訴しています。




2010年1月7日木曜日

200X年のオランダ文学

先月のde Volkskrantは、「21世紀最初の10年:なんでもベスト5」みたいな記事を連載していました。国内外のニュース、政治的決断から、映画、音楽、TV番組まで。旅行トレンドやサッカーの得点シーンといった、わからないけどオランダだなぁというカテゴリーも。

この特集で編集部が選んだオランダ文学(オランダ「語」ではなく)のベスト5:
  1. Jan Siebelink - Knielen op een bed violen (2005)
  2. Thomas Rosenboom - Zoete mond (2009)
  3. Philip Roth - Alleman (2006)
  4. Heere Heeresma - Een jongen uit plan-Zuid '38-'46 (2006)
  5. J.J. Voskuil - De Dood van Maarten Koning (2000)
若い世代の作家が入っていませんが...。

2010年1月3日日曜日

新年


あけましておめでとうございます。

いろんな出会いを大切に。
待つことも楽しんで。