2010年2月26日金曜日

いちばん寒い冬

今週に入って日ざしが急にやわらかくなりました。しんと冷たく曇った真冬の空とも違います。まだ油断はできないような気もしますが、ちらっと太陽が出るだけでも単純にうれしい。

今日のニュースによると、2009〜2010年の冬は1996年以来の寒さだったとのこと。平均気温は1.1度。vorstdag(霜日=冬日:最低気温が0度未満の日)は55日、ijsdag(氷日=真冬日:最高気温が0度未満の日)は20日。平年はそれぞれ38日と8日らしいので、かなり寒さが厳しかったのがわかります。雪が多かったことも特徴で、全国的に雪が降った日数は41日(平年は13日)。感覚的にはもっと雪に閉じ込められていたような気がします。私にとっては、これまででいちばん寒い冬でした。


2010年2月23日火曜日

第4次バルケネンデ内閣、崩壊

バルケネンデ首相率いるオランダ内閣の崩壊が決定的になりました。近く総辞職が表明され、5月末か6月初めあたりに総選挙と言われています。

2006年秋の総選挙を受けて発足したCDA(キリスト教民主同盟)とPvDA(労働党)、そしてChristenUnie(キリスト教連合)3党の連立内閣。今回の動きの直接のきっかけになったのはアフガニスタンでの駐留継続をめぐる騒動ですが、しっくりいっていないことは前から指摘されていて、最近も深刻な危機が報じられてはいました。

それにしても、重要法案の審議を棚上げにして年を越した今になって放り出してしまうというのは...。5月末に選挙をしても、組閣には2〜3カ月かかるわけで、新政権は早くても秋から。連立交渉が長引けば、今年いっぱい実質的な動きが何もないということにもなりかねません。

来週、3月3日には地方自治体議会選挙があります。ここにいきなり国レベルの選挙の話が入りこんでしまったために、本来の焦点がずれてしまうこともありそうです。

2010年2月16日火曜日

やりたいことをきもちよく

ちょっと煮詰まってきたのでちゃんと休む日を作りました。いいかんじだったのですが、最後の最後でおいしいコーヒーを待つ間にメールをチェックしてしまい、またぎゅうっとした気分に。

できる(ようになった)仕事について声をかけていただけるのはありがたい。おもしろい経験もたくさん。でもこれは、「やりたい」仕事とは別。これがぶつかったときにどうするか。もちろんその状況にもよるとはいえ、どうすればきもちよく回していけるのか、手探り状態は続きます。こんなことも全部、勉強。

読みたい本の山がまた高くなってきていますが、ひとやま越えるまでは視界の隅で気にしておくだけにします。

2010年2月5日金曜日

2009年のベストセラー

図書販売業者の団体CPNBによる、2009年のトップセラーリストが発表されました。

1位はStieg Larssonのミレニアムシリーズ第1作Mannen die vrouwen haten(原題:Män som hater kvinnor、日本語版:『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』—早川書房)の497,000部。Larssonの3部作は2と3も6位と7位に入っています。リストの2番目はHaar naam was Sarah(Tatiana de Rosnay、この記事で紹介)。2007年に出た本ですが、去年の秋以降書店でよく見かけるようになりました。おなじみDan Brownの最新刊Het verloren symbool(原題:The Lost Symbol、日本語版:『ロスト・シンボル』—角川書店)が3位で、4位にオランダ語オリジナルの本、Het diner(Herman Koch)が登場しています。

トップ10の中でオランダ語オリジナルの本は、これと5位のDe verbouwing(Saskia Noort)、9位のTaal is zeg maar echt mijn ding(Paulien Cornelisse、この記事で紹介)の3冊。