2012年10月31日水曜日

オランダ、ルッテ首相再任で新内閣発足

9月の総選挙から1カ月半で連立協議がまとまりました。僅差で第1党となったVVDのRutte党首が首相として続投、前政権時代に最大の野党であったPvdAとの新内閣が来週にも正式に発足します。投票日までは財政緊縮策について真っ向から対立していた両党が短期間のうちに妥協案を成立させたことには驚きの声がありました。今回、交渉期間中メディアへの対応は一切しないと発表され、また(少し意外ながら)これが守られたことも関係しているようです。うるさい外野がいなくて話がはかどったということか。

連立合意の内容ですが、日刊紙de Volkskrantは土曜日(10月27日)の新聞で以下の12項目を挙げていました。

  1. 住宅ローンの控除制限
  2. 所得税減税
  3. 国際開発援助の予算減額
  4. 健康保険の保険料を世帯収入に応じて決める制度の導入
  5. 健康保険料の補助制度廃止
  6. 同性婚の受理拒否の禁止*
  7. 労使関係:使用者の負担増(補助金カット+社会保険料アップ)
  8. 国民年金の受給年齢引き上げ:2018年には66歳、2021年には67歳
  9. 持続的な開発にかかわる分野での予算削減
  10. 付加価値税率21%(2012年10月より施行)
  11. 公務員の給与据え置き
  12. 家主(家賃収入)に課税

* オランダでは法的な結婚式は専門の市役所職員(公務員)が行うが、同性の結婚式をボイコットする公務員がいることが問題になっており、議会で審議もされた。ただし、政府としては具体的な対策は行ってこなかった。

今日はこの合意について下院の会議があり、4の保険料制度で激しい議論の応酬があったようです。ニュースによれば、保険会社の顧客センターにも「来年の保険料はいくらになるのか」と問い合わせの電話がかかっているとか。来年に話を詰めて、施行は早くても2014年からということになるでしょうが、どのように具体化されるのか気になります。