2008年11月28日金曜日

ネットショップでトラブル?

Amazon.co.jpへの注文の一件、続き。

発送のお知らせメールにあった配達予定日の夕方になってもDHLさんが来ないので、まずアマゾンのサイトで配達状況を確認。
「不在のため持ち帰りました」
え? DHLのサイトでもトラッキング。
「不在 11:47」
今日はずっとうちにいたよ...。ポストを見ても不在票は入ってないし、再度配達してもらえるのかどうか、それがいつかも分からない。で、DHLのカスタマーサービスに電話。前にFedExのカスタマーサービスでやれやれの気分になったことをちらっと思い出す。でもこの荷物が日本に送り返されてしまったら、支払いの話がもっと面倒になるし...。
「持ち帰ったとなってます」
「でもその時間は家にいたんです。誰も来なかったし、不在連絡票も入ってません」
「住所はあってますよね? 明日またうかがう予定です」
「もし明日受け取れなかったらどうなりますか?」
「配送所まで引き取りにきてください」

翌日。お昼前に来てくれたお兄さんと。
「昨日も来てくれました?」
「昨日は僕じゃないです。これ、再配達になってますけど、不在票なかったですか?」
「その時間家にいたし、不在票も入ってなかったんです。電話して今日また配達があるって聞いたんで」
「おかしいなぁ。これ、再配達のシール貼ってあるのに」
「まあ、今日ちゃんと届いたんでもういいです」
「そうですよね。サインお願いします...」
と、本は届きました。1日目の配達の人、絶対来てないよ、それで勤務時間ごまかしてるんでしょ、というのはこの顛末を聞いたオランダ人の発言。これにさしてびっくりせず、そうかもねぇと思ってしまうのは、やはり鍛えられたということ?

クレジットカード認証とよく分からない引き落としについては、アマゾンからメール。請求は実際に発送した1回分だけ。その他の分については事実が確認できず、アマゾンの方からデータの削除依頼もできないので、カード会社に問い合わせてください、とのこと。そんなところだと思ってはいましたが、これだけの回答に10日もかかるとは。カードの明細をチェックしたところ、覚えのない請求はなかったこともあり、そのままにしてあります。

注文した商品は無事届き、支払いも問題なく処理されているようで、損害を被ったわけではありません。でも、やっぱりどこか腑に落ちない。カスターマーサービスでもさらっと対応してもらえましたが、本人の話より、(その本人が見られない)データの有無で判断が下されていることがあらためて分かりました。いつ注文した、どのカードを使った、住所はどう入力した、と説明はできるけど、その記録がなければ「事実」として認められない。今回はラッキーだった、ぐらいに考えておく方がいいのかもしれません。

2008年11月20日木曜日

ドイツ占領下のユダヤ人所有不動産に関する新事実

第二次大戦中、ドイツ軍に接収されたユダヤ人の家を売って富を築いた不動産業者の存在が裏付けらたというニュース。詳細は歴史問題を扱う雑誌Historisch Nieuwsbladに掲載(HN nr. 09/2008)。

オランダ国立公文書館とアムステルダム市が保存する資料を用いて、ドイツ占領下の不動産市場の状況を調査。ドイツ軍はおよそ20,000件にのぼる家屋敷をユダヤ系の市民から接収、オランダ人不動産業者を介して売りに出した。うち売買契約が成立したのは少なくとも9,000件。買い手の多くは秘密裏にドイツ軍に協力して収入を得ており、この不動産投資でマネーロンダリングをするかたちになった。

ユダヤ人財産の法的権利回復については美術品の返還をめぐる話が以前ありましたが、今回の記事は、こうして私腹を肥やした者が実際にいたこと、またこの事実は戦後補償の枠組みの中で議論されていない点を指摘するもののようです。調査を行ったEric Slot氏がニュース番組の取材に答えていました。当時、ローンの返済に空白期間があると所有権の主張は認めないという法律?があったそうで、資産を没収されていて返済のしようがなかった人たちに対して、これを理由に返還は請求できないと説明していた場合があったとか。

また、別の報道によれば収容所を生き延びた本来の所有者やその家族に屋敷が返還されたケースも示談による解決がほとんどで、取り引きに関わった不動産業者らは責任を問われていません。Centraal Joods Overleg(ユダヤ人中央協議会)は賠償請求の可能性を検討するとコメント。ただし、誰に対して請求を行うことになるかは現時点では明らかではありません。

2008年11月18日火曜日

ネットショップで初トラブル

先週、Amazon.co.jpに本を注文。
いつも使っているクレジットカードで、注文確定、確認メールまではいつもどおり。ところが、しばらく後にカードの認証ができない、とのメールが。翌日、やはり認証が済んでいないので別の支払方法を指定しなければ注文はキャンセルします、と。前回までの注文と同じカードなので変更するも何も、と思い、同じ情報をもう一度登録してみたところ、結果は同じ。認証ができない、カード会社に連絡しろというので、オランダの某銀行カスタマーサービスに電話。

「ただいま込み合っております。もうしばらくお待ちください」のテープを15分聞かされてやっとつながったと思ったら、住所を確認している途中で回線が切れる。へこみつつかけ直して、今度は待つこと30分。大きな声のおじさんに事情を話すと、「じゃあデータ見てみましょうか〜」とさっと対応してくれたものの、注文確定の日に3回、カード情報を再登録した日に1回、同じ額が引き落としされていることが発覚。認証できないっていうのに引き落とし? しかも4回? 混乱していると、おじさんいわく「今日はこういう問い合わせがすごく多いんで、うちのシステムの問題みたいです。月曜日もう1回電話してください。そのネットショップにも、複数回引き落としがあったと連絡しておいた方がいいと思います」

腑に落ちないながらも、アマゾンにメール。翌日(土曜日!)の返信は「当サイトからはクレジットカードへのご請求は発生していないことがわかりました...クレジットカード会社にご相談ください」ということで、月曜日、再びカード会社に電話。

わりとすぐに出た女性にまた説明。「やっぱり4回引き落としになってますけど、ショップ側の手続きが完了してません。このまま何もせずにおくと取り引きはキャンセル扱いになり、お客様の銀行口座から実際にお金が引き落とされることにはなりません。ただ、キャンセルが確定するのは20日後なので、12月初めまでの期間にこのカードをまたご利用になるなら、限度額に気をつけていただかないと。うちのシステムではお買い物をしたことになってますので」 え? 注文額 x 4の分、使ったことになってるんですか? 「そうです。もし近くカードご利用の予定があるようなら、引き落とし請求処理の取り消し手続きができますが、これはそのショップの方からでないとできません。ショップからうちの担当にファックスを入れてもらうよう連絡してください」 えっと、日本のショップなんですけど... 「一応ファックス番号をお伝えします。先方にご相談ください」

ちょっと考えた末、やはりアマゾンのカスタマーサービスに電話してみることに。日本時間で夜7時を過ぎてたのでもう無理かなと思いましたが、さすが日本。まだ大丈夫でした。カードの認証は、なぜか同じカードで問題なく済んで、注文確定。引き落としの件は調査ということで、とりあえず返事待ちの状態です。

まだ本も届いていないし、引き落としの処理が実際にどうなるのか今ひとつはっきりしませんが、カードは引き続き使えるらしいと分かったのでちょっと安心。それに、私としてはオランダ側のカスタマーサービスの対応が意外でした。いろんな意味で鍛えられて期待値が低くなっているとはいえ、嫌な気分にならずに電話を切ることができるとは思ってなかったので。この後の展開次第でまた問い合わせをすることになりますが、どうなるやら...。

2008年11月10日月曜日

環境コミュニケーション

先週は『環境コミュニケーション』の試験。その前の週末にどうしても断れない用があって金土日と3日間何もできなかったうえ、仕事で急ぎの問い合わせが入ったりで落ち着きませんでしたが、無事終わって一安心。

この科目、教科書は10年以上前のものなので、内容はさすがに古いという印象。広報メディアとしてのインターネットは取り上げられておらず、ケーススタディも1990年代初めの事例。近く改訂されるのも必然でしょう。とはいえ、国や自治体の政策としての展開ということから考えると、進める側の意識はそんなに変わってないような気もします。パンフレット(に記載の情報)をウェブサイトで提供するのは全く普通になりましたが、それ以上のこと — 質問にきちんと回答したり、追加情報を提供したり — はなかなか行われてないのが実情。紙媒体が電子データになっただけで、情報の一方通行の状態はそのまま続いています。このあたりのケアも含めた広報活動について、新しい教科書はどう扱っているのか気になるところです。

2008年11月4日火曜日

AKO Literatuurprijs 2008 受賞作発表

AKO Literatuurprijs 2008の受賞作が昨夜発表されました。
Doeschka Meijsing(1947- )のOver de liefde

若くはないレズビアンの女性が過去の恋愛を振り返り、記憶の空白を埋めるものを探す物語。タイトルはそのまま訳すと「愛について」ですが、作家によればむしろ「愛の崩壊について」描いた作品だとのこと。

ちなみに弟のGeerten Mijsing(1950- )も作家で、1988年にこの賞を受賞。姉弟の共著もあるようです。