毎年11月に近くの図書館で開催される巡回展、今年も行ってきました。戦争の場面、実際に写ってはいなくても武器や暴力の存在/介在がうかがえる写真がほとんどの中、雰囲気の違う、でも私にとってはなんとも見慣れた光景がありました。
Daily Life/日常生活の組写真の部で1位に選ばれた作品で、David Guttenfelderというアメリカ人がとらえた東京のサラリーマンの『日常』。電車の中の疲れた顔、木にもたれかかった酔っぱらいのそばを足早に通り過ぎるスーツ姿の男性...。日本の都会ではあたりまえの場面でも、切り取ってみせる行為が報道写真として評価されるということは、何かを伝える力を持っているとみるべきなのでしょうけれど、その主張は汲み取れませんでした。
あまりにも身近すぎるとそれを気にすることなどしなくなってしまうから?
当然のように受けとめていることでも、ときどき立ち止まって考えをめぐらせてみるとおもしろいかもしれません。
World Press Photo Winners Gallery 2007
Daily Life / Stories 1st がGuttenfelder氏の作品です。
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