2011年3月15日火曜日

オランダの反応(2):原子力発電

スイス、ドイツが原子力政策の見直しを表明しましたが、オランダではいまのところ既定路線に変更はないようです。Verhagen経済相は昨日、日本の事態は新規建設許可の要件に反映される、と発言。近い将来、国内に原子力発電所を新設する考えをあらためて示しました。

オランダでは、地球温暖化防止の枠組みで原子力発電所新設の議論が再燃していました(以前のブログ)。去年成立した政権は2015年の建設着手を目指して今期中に許可を発給すると公表。3月初めに行われた州議会選挙でも、すでに原子力発電所があるゼーランド州では2基目の建設誘致が争点のひとつとなっていました。

許可要件については、今月末の国会での審議を経て最終調整の予定でしたが、そこに今回の地震。現在運転中のボルセラ(Borssele)発電所はM5.2の地震と7.3mの津波に耐えられる構造だ(から安全)と発表されたものの、この状況ではたして意味があるのか...。


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