2009年11月19日木曜日

究極のたらい回し(1)

お隣のドイツやベルギーに比べてオランダのサービスの質が劣るのは、周囲のオランダ人も認める事実。よくも悪くも個人の資質によるところが大きく、きちんと対応してもらえるかどうかは担当者次第というのもふつうです。いろいろ痛い目にあってずいぶん鍛えられたと思っていたのですが、それでもびっくりするしかない、究極のたらい回し —オランダ語では"(iemand) van het kastje naar de muur sturen(人を)戸棚から壁に行かせる"と言います— 体験をしました。

相手はDHL。日本のAmazonで本を買うと、商品が到着して数ヶ月後にオランダの付加価値税プラス手数料の請求書が送られてきます。これまで何回かの分も間違っていて、電話したりメールを書かされたり、いつもやれやれというかんじの手続き。今回は、6月半ばに受け取った荷物について、10月初めに請求書が届きました。このときの不備は3つ。
1) 通関手続きの明細書がない
2) 金額が間違っている(円の額にユーロの単位がついている)
3) 内容物が本なのに、税率が19%になっている(本の場合は6%)
で、請求書にある番号に電話。このとき対応してくれた人は、確かに金額は間違っているし、本となっているので新たに請求書が送られるはずです、今の請求書は無視してください、という答えで、拍子抜けするくらいあっさり終了。なので明細書の送付はお願いしませんでした。その後、11月半ばになっても請求書は来ないまま、週末にかけて留守にしていた間に届いていた手紙を読んでびっくり。
「税率が間違っているという件について、商品の内容を確認するための情報が必要です。...つきましては、その情報をXXX@dhl.comにメールしていただくか、以下にファックスまたは郵便でお送りください。...なお、この件について10日以内にお返事がいただけない場合、当方での確認は不要と判断されたものとします...」
この手紙は11月2日付なのですが、私は11日までは毎日郵便物をチェックできる状況にいたので、届いたのは12日以降。つまり、文面通りに解釈すれば、読んだ時点ですでに遅し、ということ。それに、通関書類に本と明記されている(と聞いた)のに、いまさら何を出せというのか、理解できません。

それでも、返事をしなかったために間違っている請求額を支払うはめになるのはくやしいので、Amazonの請求書を送ることにしました。メールアドレスは前に嫌な思いをしているものと同じだったこともあり、ファックスで。これがなぜかベルギーの部署だったのですが、手紙に書いてあるのでそのとおりに。ところが、ファックスがつながりません。どうも番号が間違っているようなのです。



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