Libris Literatuurprijs 2008、受賞作はD. HooijerのSleur is een roofdierに決まりました。20年以上の歴史がある賞ですが、短編集としては初、女性作家の受賞は今回で2度目。
この作品、ほかの候補作とは違い、ショートリストに載るまでは知らなかった人がほとんどでした。それがいきなりの受賞となったので、書店では現在どこも品切れ状態になっているそうです。
作者がベルギーのラジオで短いインタビューに答えているのを偶然聞きました。おしゃべり好きのおばさん、といった感じの声で、調べてみたら1939年生まれ。もともとは詩を書いていて、作家デビューは2001年。受賞作は3作目(すべて短編集)で、今は長編小説に取り組んでいるとか。「賞金5万ユーロ(約800万円)は何に使いますか?」という質問に、「キッチンを新調するか、屋根を修理しようと思ってます」と、聞き手が笑ってしまう答えを返していました。でもこれ、とてもオランダのおばさんらしい返事ではあります。受賞作は、本人いわく「元気な時に読んでも、かなり重い話」。そのうち見かけたら手に取ってみましょう。
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