オランダ語で出版されたミステリをまとめたガイドブック、VN Detective & Thrillergidsが発売されました。第33号となる今号では、2011〜2012年に出版された380作品と、それ以前に出(て評価の高かっ)た314作品がまとめて解説されています。
去年は北欧の作品が多い印象でしたが、今年はそれほどでもなく。かわって目についたのはスペイン語圏やイタリア語からの翻訳。英語圏の作品は、いわゆる大御所はともかく、数に比べて評価が高いものは少なめのようです。
「大賞」に選ばれたのはDeon Meyer。南アフリカ発のミステリというのも珍しい。ケープタウンを舞台とした警察小説と紹介されています。大賞を含め5つ星(満点)を獲得したのは以下の7点。久々にオランダ語オリジナルの作品(C. den Tex)がリスト入りしました。
- Deon Meyer - 13 uur(原題:13 Uur, 2008)- A.W. Bruna
- R.J. Ellroy - De helden van New York(Saints of New York, 2010)- De Fontein
- Jo Nesbø - De schim(Gjenferd, 2011)- Cargo
- Ferdinand von Schirach - Schuld(Schuld, 2010) - De Arbeiderspers
- Charles den Tex - De vriend - De Geus
- Stephen King - 22-11-1963(11/22/63, 2011) - Luitingh
- Domingo Villar - Het strand van de verdronkenen(La playa de los ahogados, 2009) - Karakter
ちなみに日本の作家では唯一、東野圭吾の『容疑者Xの献身』が「サイコスリラー」というジャンル分けで3つ星評価を獲得しています。
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