削減案は、年間予算を2億ユーロカットし、残る7億ユーロを助成金として配分するというもの(2013年1月から)。この制度で国の助成金を受けられる団体の数は現在の半分の90前後になるそうです。パイが小さくなるのは明らかながら、国内外で知られている団体への影響は極力抑える方針が打ち出されています。つまり、有名どころ(国立博物館、NDT、ネーデルラント・オペラなど)に対しては削減幅が小さいということです。
現在国の助成金を受けている団体・組織の数がどう減るかをみると、
- ダンスカンパニー 7 > 4
- 演劇フェスティバル 15 > 1
- オーケストラ 10 > 7
- 視覚芸術ギャラリー 11 > 6
- 教育機関の芸術研究課程 11 > 2
- 舞台関係の若手支援機関 21 > 0
...と、新しい才能を育てる土壌がなくなることがわかります(参考:de Volkskrant、2011年6月11日)。国や基金・財団からの補助金ありきの姿勢はつねづね疑問に思っているし、Zijlstra文化担当相の「助成金に頼らなくても成立するしくみを」という主張には大いに賛成。でもそれなら新人の活動を手厚く支える制度であるべきでは。来週の国会での議論にも注目です。
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