2011年6月9日木曜日

銀の絵筆賞 2011年

ここのところ作品リストが続いていますが、今日も賞のメモ。

オランダ語で出版された絵本のイラストレーターを対象とする銀の絵筆賞(Zilveren Penseel)、今年はオランダ人が手がけた作品は入りませんでした。このあと9月に発表される金の絵筆賞(Gouden Penseel)は、「銀」の受賞者のうちオランダ語で作品を発表したオランダ人の作家に贈られるという規約があるのですが、今年は例外的に外国人(ベルギー1、フランス2)から選ばれることに。受賞者と作品、出版社は次の通り。
  • Vanessa Verstappen (ベルギー、文:Dimitri Leue)- Armandus de zoveelste - Lannoo
  • Joëlle Jolivet(フランス) - Kleuralles - De Harmonie
  • Blexbolex(フランス) - Seizoenen - Clavis
Armandus de zoveelsteは舞台作品が絵本になったもので、Verstappenのデビュー作。木版が新鮮です。Kleuralles(kleur alles=全部塗って)は、くっきりしたモノクロのイラストにぬり絵ができる本。そしてSeizoenenは、大人にとってはどこかなつかしいような、やわらかい絵が続く分厚い(200ページもある)本。それぞれ方向性がまったく違っていておもしろい。また、どれも一般的な「子ども向け」の本という枠からはみ出しているのも興味深いところ。


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