2010年7月21日水曜日

オランダ総選挙:結果 (3)

"Paars-plus"に向けた連立交渉が決裂しました。投票日からそろそろ1カ月半。選挙前、VVDの党首Rutteは7月1日に新政権を発足させると語っていたのに、その兆しさえありません。また振り出しに戻ったとはいえ、使える札はもうあまりない状態。

組閣に時間がかかるのはいつものことながら、先の見えなさからか、再度総選挙を実施する可能性について触れた報道もあります。そこまでいくとは今のところ思えませんが、9月にある来年度予算の発表は前政権の顔ぶれで行うことになりそうです。

2010年7月15日木曜日

頭の体操

ワールドカップ決勝でオランダが敗れ、凱旋パレードも終わって、すっかり夏休みモード。夜遅くなると、本当は優勝を祝うために買ったと思われる花火の音が聞こえます。

ひさしぶりにドイツ語の案件があって、しばらく法律文とにらめっこの日々。オランダ語の資料を斜め読みしながら、今まであまり使ったことのない脳の筋肉が鍛えられているような感覚がありました。このタイミングで「オランダ人が間違えやすいドイツ語」みたいな本を読めば、もうちょっと先に進めるのでしょうが、なかなか。

2010年7月8日木曜日

ワールドカップ決勝へ

ワールドカップも日本が去ってからテレビ観戦はしていませんが、ニュースやら何やらで当然入ってきます。

先週土曜日の午後はドイツにいて、買い物中試合状況のアナウンスに大喜びする店員さんたちに驚き、レストランでは「今日はアルゼンチン産ビーフ、タダだよ〜」と言うイタリア人のおじさんに笑って帰ってきました。決勝はオランダ対ドイツの戦いになるかとも期待されていましたが、昨夜ドイツが敗退。オランダとスペイン、ともにワールドカップ初優勝をかけた対戦になります。

それにしても、オランダは毎回あんなに偉そうな態度をとるくせに、過去に獲得したタイトルは1988年のヨーロッパカップだけ。決勝進出を決めた火曜日の夜は、近所でも花火にクラクションとなんとも騒々しい時間がしばらく続きました。さて、日曜日はどうなることか。

2010年7月1日木曜日

オランダ語圏のミステリ

もう終わってしまいましたが、今年も6月のミステリ小説フェア月間を控えて発売されたガイドブック、VN Detective & Thrillergidsから、5つ星の評価を得た本のメモ。
  • Aifric Campbell - De logica van het moorden (原題:The semantics of murder) - De Geus
  • Sean Doolittle - De perfecte buren (Safer) - De Boekerij
  • James Ellroy - Het bloed kruipt (Blood's a rover) - Atlas
  • Gillian Flynn - Duisternis (Dark places) - Boekerij
  • James Huston - Marine One (Marine One) - The House of Books
  • Arnaldur Indridason - Onderstroom (Myrká) - Q
  • Philip Kerr - Als de doden niet herrijzen (If the dead rise not) - De Boekerij
  • William Lashner - Erewoord (A killer's kiss) - A.W. Bruna
  • Henning Mankell - De gekwelde man (Den orolige mannen) - De Geus
オランダ語オリジナルの作品はなし。編集部のイチ押しはPhilip Kerrとのこと。Campbellは前から気になっていたので、ますます読みたくなってきました。