Clive Pontingの
A New Green History of the World: The Environment and the Collapse of Great Civilisations (Vintage, 2007)を読みました。1991年に出た
A Green History of the Worldの改訂・増補版。この最初の版は『緑の世界史』のタイトルで日本語版が出ています(翻訳:石弘之・京都大学環境史研究会、朝日新聞、1994年)。
環境との関係という視点で人類史を再構成した本。
新技術の発明は、一般に「進歩」ととらえられる。しかし、人間が環境を変える能力を「磨いて」きた歴史は、欲求を満たすために環境を破壊する方法を次から次へと生み出してきた時間でもある。人間の「足りない」>「新しいものを使う(ための技術を作る)」>「それが足りなくなる」>「また別の新しいものを使えるようにする」の循環が延々と続いてきた結果、現在(の環境問題)があることが、細かいデータを交じえて説明されています。
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