ある講演を聴く機会に恵まれました。通訳としてとはいえ、現場のテーマが自分の興味と重なることはめったにないので、とても得した気分。準備資料がなく、ぶっつけ本番でしたが、発言を追いかけつつも「へぇ〜」と思いながら訳を出していました。
終わった後も気になったのは、その世界では誰もが知っている(らしい)方のプレゼンテーションの導入部。
「17歳の頃、とても落ち込んでいたんです。そんなある日、沈んだ気分でテレビを見ていたら、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)の番組が放送されていました。それを見て、私は将来こんな仕事がしたい、と思ったんです。ただ自分には彼のような才能がないというのは分かっていましたから、とにかくこの方面に関わることを仕事にしよう、と考えました。今でもその分野で仕事をしていて、大勢のクリエイティブな人たちの考え方に触れていられることを本当にうれしく、誇りに思っています...」
この方、なんというか、いいエネルギーを発散されてました。仕事がたまらなく好き、という態度だけではなくて、周囲の人を動かす情熱があるからこそ、熱くておもしろい仕事につながっていくのだろうな、と思った次第。
2007年10月26日金曜日
2007年10月18日木曜日
オランダ女性の就業時間
10月13日のde Volkskrantの1面に載っていた記事。
Vrouw werkt steeds korter (女性の就業時間、さらに短く)
オランダ中央計画局(CPB)が先ごろ発表したMEV(マクロ経済展望)によると、1992年には26.8時間だった有職女性の週平均就業時間が、2005年は25.5時間となった。この数値はヨーロッパでは最短(ヨーロッパの平均は32.9時間)。
「パートタイムでまず始め、ゆくゆくはフルタイムで仕事をする、というパターンは幻想にすぎなかった」とは専門家の弁。パートタイムとして(初)就職した女性は、妊娠・出産を契機に就業時間をさらに減らし、その後子どもに手がかからなくなってもフルタイムで復帰はしない。
女性の就業者数は増加しているものの、1人あたりの就業時間が短くなっているために、女性全体の就業時間は政府が期待するほどには伸びていないことも指摘されています(1995年:9.3時間 → 2000年:12時間 → 2005年:13.3時間)。
なお、日本の「パート」とは違い、オランダではパートタイムも正規雇用です。ある職場の勤務時間が週38時間と規定されていれば、それより少ない時間働く契約をした人は「パートタイム労働者」となり、給与や社会保障もこの規定労働時間の割合にあわせて支給されます。
統計としてどこまで比較可能か分かりませんが、日本では35時間を上回っているようです(平成16年版 働く女性の実情 厚生労働省)。
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