2011年1月19日水曜日

Sonny Boy、映画化

Annejet van der Zijl(1962 - )のベストセラー、Sonny Boyの映画版が今月末に公開されるそうです。数年前に縁あって正面から向き合った本で、映画化は2005年に決まっていたことを知っているので、やっと、というところ。もっともオランダでは、プロダクションが自社で資金を都合できないと国の補助金に頼ることになり、映画が完成するまで5、6年かかるのは珍しくないようですが。

1930年頃から第2次世界大戦の終わりまでを軸に、結婚生活に破れたオランダ人女性とスリナム出身の黒人の学生との恋愛を描いたノンフィクション。植民地、宗教、戦争、差別と、オランダ社会のいろいろな重い要素が絡んだ物語です。脚本と監督を手がけたMaria Petersは、児童文学を原作にした映画でオランダ語圏ではそれなりに知られた人。好みの問題とはいえ、ストーリーが妙にわかりやすくなっていると残念だなと余計な心配をしています。

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