William McDonoughとMichael Braungartが、サステイナブルな社会の実現を目指す新しい工業デザインの枠組みを提唱した本。
今の「エコ」のコンセプトはEco-Efficiency:
3R+R(Reduce, Reuse, Recycle + Regulate)−削減、再利用、リサイクルと規制で、環境への悪影響をできるだけおさえることを目指す。つまり効率化。→ 環境破壊が進み、目に見えるかたちで現れるのを先延ばしにするだけ。根本的な解決策にはなり得ない。
これから目指すべきコンセプトはEco-Effectiveness:
waste = food ゴミという概念はない。あるサイクルで寿命を終えたものは、別のサイクルの栄養となる。製品をデザインする段階で、その製品を使い終えた時にどのような栄養になるか−効果−を考える。
方向性としてはわかりやすく、もやもやが晴れたようなような気になった部分もあったのですが、実際にビジネスにどう取り入れるのかについては具体例に乏しい。新規の事業を立ち上げるというならまだしも、今現在動いていることをどう変えていくかというところに踏み込んでほしかったです。
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