2008年2月25日月曜日

ecothriller

「エコスリラー」とするとしまりがないですね。環境ミステリ、の方が見た目もいいかな。オランダ語の出版界で去年後半あたりから注目されている推理小説の新ジャンルです。

いち早くシリーズ化を決定したのが出版社A.W. Bruna。昨年秋にサイトを立ち上げました。このジャンルの本が10冊売れるごとに、オランダの自然を守る活動をしている団体を通して木を1本植える計画だそう。オランダ語オリジナル第1作Het Kyoto Complotは、どの書店でも目につくところに平積みされています。

ちなみにこの出版社は1868年創業、うさこちゃん(ミッフィー、オランダ語ではナインチェ)で有名なディック・ブルーナ氏のお父さん/お兄さんが経営していた会社。(翻訳)ミステリに限らず、さまざまなジャンルを手がけています。

2008年2月11日月曜日

De Gouden Uil 2008 ショートリスト

ベルギーのオランダ語文学賞De Gouden Uil(金のフクロウ賞)の最終選考候補5作品が11日に発表されました。前年中に発表されたオランダ語の作品を対象とした文学賞です。1月に公表されたロングリストにはベルギー人、つまりフラマン語作家の名前がありましたが、今回ショートリストに入った5人がすべてオランダ人だということがニュースになっています。
最終選考に残った作品は次の通り(著者名、タイトル、出版社名の順)。

A.F.Th. – Het schervengericht - Querido
Jeroen Brouwers - Datumloze dagen – Atlas
Marjolijn Februari - De literaire kring – Prometheus
Marc Reugebrink - Het grote uitstel – Meulenhoff / Manteau
P.F. Thomése - Vladiwostok! – Contact

受賞作の発表は3月29日。昨年はオランダ人作家Arnon GrunbergのTirzaが選ばれています。

2008年2月5日火曜日

オランダの漫画教材、ドイツで採用

ホロコーストとナチの時代を学ぶ目的で作成されたオランダの漫画教材が、ドイツの学校でも配布されるとのこと。この教材は、オランダの漫画家Eric Heuvelがアンネ・フランク財団、Hollandse Schouwburg(オランダ劇場:アムステルダムにある劇場で、1942−43年にはユダヤ人移送のための一時収容所となった)とともに手がけたもので、戦時下のオランダをテーマとした前作に続くシリーズ2作目。
ドイツ語版を利用した取り組みはまずベルリン市内の学校から始め、その後各地に広げていく予定だそうです。

ここで一部が音声付きで見られます(オランダ語)。