2008年8月8日金曜日

イヤな感じ

朝夕、涼しいを通り越して寒い感じになってきました。特に朝は空気がしっとりひんやりしていて、夏が終わりつつあるのがわかります。今年は去年にも増して雨が多く、夜まですっきり晴れわたった日は少なかったです。

先月は私にしては大きな仕事が詰まっていて、スケジュールの調整ができずお断りする案件が続きました。依頼は断らないというポリシーの翻訳者さんもいるようですが、私は無理と判断した仕事は受けません。基本的には、1 内容 2 納期 3 料金 で大丈夫か、納得できるかどうかをその都度みていくやり方。それなりにうまくいっていると思います。あともうひとつ、意外と無視できないのが、話がまとまる前の段階でのなんとなく「イヤな感じ」。これをごまかして引き受けてしまうと、ストレスが多くて思ったような成果が出ない仕事になってしまうケースがけっこうあるのです。

この感じ、あくまで私の印象で、ほかの人には気にならないかもしれない。いろんな要素が絡んでいるはずですが、ちょっと見えてきたことがありました。

あるヨーロッパの手配会社。少し前に合併して、ひとまわり大きくなりました。以前からお付き合いのあるコーディネーターさんとは、変わらず気持ちよくお仕事させていただいてます。が、最近、新しい名前の人からも連絡が入るようになりました。おそらく合併した事業部門の人で、翻訳の手配は以前からしていた様子。ただ、そこでは普通だったのかもしれませんが、話し合いの余裕はまったくなし。一方的に厳しい条件を示して迫られても、ほかの予定との兼ね合いもあるし、全部にYesとは言えません。でも、それがどうやら通じない。というわけで、この会社、2つのパターンが並行して存在する状態になってしまいました。ちょっとキツくても受けたいと思うか、「イヤな感じ」で断ってしまうか。

なるべくなら気持ちよく仕事をしたい。そのために私がだいじにしたいポイントのひとつは、相手がこちらの言葉にも耳を傾けてくれるか、ということのようです。交渉の余地、もっと言えば必要ならお互いに歩み寄ってひとつの着地点を目指そうとする姿勢。「なんかちょっとイヤかも」と思うのは、それが毎回まったく感じられないからなのでした。最終クライアントに要望や予算の枠があるのは当然のこと。でも、仕事を受ける側にも制約があって当然...とは考えないのですね。このタイプの問い合わせ、上の例に限らずここしばらく続いていて、なんとなく消耗気味です。

2008年7月30日水曜日

ひとり会社をつくる

フェロー・アカデミーが母体になって運営している翻訳者のネットワーク、アメリア。会員向けに翻訳関係の求人情報も提供していますが、ドイツ語やオランダ語の案件なんてめったにないので、私はもっぱら情報源として利用。「ん? これっていいの?」と思うことがないわけでもないけれど、日本での翻訳関連の話が自分から探さなくても入ってくるのは便利です。

ウェブとメール配信以外に、トライアルの講評やコラムを掲載したAmeliaという冊子も毎月出ています。その冊子で近く海外在住の翻訳者を特集するということで、声をかけていただきました。

役に立つところがあるのか?と思いながら質問事項に答えたところ、追加の問い合わせが。翻訳・通訳を仕事にするようになってから、わりとすぐに「ひとり会社」をつくったことについてでした。「ひとり会社」とは、オランダ語のeenmanszaakにあてた言葉。これはひとつの事業体ではあっても、起業した個人とは別の法人格を持っているわけではありません。原語をそのままカタカナにするとワンマンビジネスとなるので、商慣習というか、運用とその解釈の面で多少違うところがあるとはいえ、やはり「個人事業者」がおそらくいちばん適当な日本語でしょう。オランダの商工会議所に商業登記するにあたって、いちばん小さい事業の単位です。

この7月に法律が改正されて、翻訳・通訳業についてはこれまで任意だった商工会議所への登録が義務になりました。法律改正のニュースを知った時、早く済ませておいてよかった!と思いました。事務的な部分でわからないところの答を探しながら、自分なりの処理パターンを組み立てていく時間的余裕は—ありがたいことに—最初の頃ほど取れませんから。

商工会議所への登録とはまた別に、オランダで雇用者としてではなく仕事をして一定額以上の収入を得る場合には付加価値税番号の取得も必要で、これは税務署の管轄になります。税務署関係の話はいろいろ複雑で、気分の悪い思いもしつつ、少しずつ楽にできる方法を作ってきました。いずれにしても、オランダの税法はいわゆるフリーランスや週末起業といった新しい働き方には追いついていない部分が多く、突き合わせると矛盾が出たり、誰に聞いてもはっきりしないところがあるのは確か。結局は担当者の判断次第となるわけですが、これは税務署に限らず、オランダの(特に)お役所一般に言えること。そんな状態でも回っているらしいのが、いつもながらまったく不思議です。

2008年7月15日火曜日

夜明けの色

ちょっと見込み違いで、7月に入って毎日朝まで仕事をする事態に陥っていました。学校の夏休みも始まり、2、3週間の休暇を取る人が多い時期。問い合わせも少なくなって翻訳仕事に集中できるはず...と思っていたのですが、電話やメールへの対応で数時間潰れてしまうこともあり、その日の予定通りに進まないこと数日。深夜の時間帯に作業せざるを得なくなったのでした。前倒しでスケジュールを組んでいたので、納期に響くようなことはないとわかってはいたものの、寝ても覚めてもそのテキストの内容が頭の中でちかちかしていました。

4時をすぎるころから窓の外に色がついてきます。最初は透明な青紫で、それが徐々に消えて赤みが増し、オレンジになって朝。鳥のさえずりも聞こえます。新しい1日が始まる音を聞きながら、前の日の続きを片付けていました。

2008年7月1日火曜日

Audiokrant — 聞く日刊紙

Language Magazine 6月18日号の掲載記事から。

世界初の聞く日刊紙、ベルギーで発行

ベルギーのオランダ語日刊紙De StandaardHet Nieuwsbladの2紙が、6月初めよりAudiokrant("krant" = 新聞)としてCD版でも提供されている。毎朝、ほぼすべての記事が契約購読者のところに届く。現在は視覚障害者・難読症の人を対象としたサービスだが、関係者は老人ホームや長距離通勤者など、潜在ニーズは広いと期待する。

データはmp3などではなく録音図書規格DAISYのフォーマット。合成音声を採用したため聞きやすさの点では音訳テキストよりも劣るが、録音では8−20時間かかる作業も合成技術を使えば15分で処理できる。株式相場やテレビ番組表も含めた新聞を毎日提供するには妥協せざるを得なかった。

詳細情報:www.audiokrant.be

2008年6月23日月曜日

EURO2008 オランダ、準々決勝で敗退

リーグでの3試合を勝ち抜き、いい調子で21日夜の準々決勝に臨んだオランダ。結局、延長の末ロシアに負けてしまいました。3−1。今大会、ちゃんと観たのはこの試合が初めてだったのですが、オランダはスピードがなく、これまでの親善試合などで批判されていた「サッカーをしない」パターンに逆戻りしていました。足も動いてなかったし。逆に、オランダ人のヒディンク監督率いるロシアは、勢い、チームとして攻撃の意志が感じられて動きも機敏。ロシアが勝って当然の試合でした。

それにしても、ヒディンク監督。オランダ、韓国、オーストラリアときて、今度はロシアを指揮しています。若い選手をまとめ、全体としての力(+α)を大舞台で発揮できるようにもっていく秘訣、知りたい人は多いはず。

2008年6月16日月曜日

EURO2008 オランダ連勝


金曜日の対フランス戦、4—1とオランニェ(=オレンジ)ファンにとっては楽しい試合だったみたいですね。固い、とか融通が利かない、とか、メディアではあまり印象がよくなかったファン・バステン監督の株も一気に上昇。
日曜日は理由があって教会に行きましたが、神父さんのお話でも12使徒にからめて決勝トーナメント進出に触れてました。ただし、こじつけ感は否めず。選手11人プラス監督で12人として話をつなげてましたけど、12人目のプレーヤーはファン、というのが普通では...。

ところで、試合開催地ベルンには、チケットを持っていないオランダ人が5万人も詰めかけたそうです。あのこぢんまりした街にオランダ人の大声があふれているかと思うと、ベルンの人たちが気の毒になります。

2008年6月10日火曜日

EURO2008 オランダ1勝

昨日の夜はサッカー欧州選手権の1次リーグでオランダがイタリアと対戦。3-0でオランダが勝ちました。
8時すぎから11時前くらいまでは車の通りもなく、静か。2点目と3点目が入った時には近所からの歓声が聞こえました。前半をちらちら見てただけでしたが、先制点は「? オフサイド?」となって、テレビの前に集まってた人たちもすぐには喜べなかったみたいです。中継の人も「今のはオフサイドでしょう...(巻戻し>スロー再生)...そう、オフサイドです...」とオランダ人らしくないコメントをしたものの、主審がゴールと認めたのを見て取ると、「(もう1回再生)...やはり違いますね、いや、失礼しました。主審の判断は素晴らしい!」と、訂正というか何というか。
ひどかったのは試合が終わった10時半すぎ。叫び声、クラクション、花火の音までする大騒ぎ。大事な試合にいいかたちで勝てたののがうれしいのはわかるけど、でもリーグ初戦でしょ、と思ったのでした。