2017年5月31日水曜日

2017年4月30日日曜日

2017年3月15日水曜日

2017年総選挙:模擬選挙の結果



今日は下院選挙の投票日。投票率が前回に比べて高いことを、「いい天気だから」と説明してしまうのはどうなのか… 夜9時まで投票できるので様子をみているのだろうけれど。

選挙権年齢に達していない中高生と専門学校生が学校単位で行う模擬選挙の結果が昨日公表されています。最大の支持を得たのはGroenLinks。得票率19.3%は、換算すると総議席150席中の30議席に相当。この後D66(17.4%;27議席)、現与党VVD(15.1%;24議席)が続き、外国のメディアに追いかけられているPVVは12.6%(20議席)で4位。その他の政党は5%台以下で差が大きく開きました。前回2012年の模擬選挙で1位となり、実際の選挙でも僅差で第2党となってVVDと連立を組んだPvdAの得票率は、4.79%。前回の22%超から大きく減らしました。[→ 結果 Uitslagen Scholierenverkiezingen 2017年と2012年の比較]

この模擬選挙、実際の結果からそれほど外れていないといわれますが、その伝統を踏襲するか。今回は政党数が28もあり、オランダにはドイツの5%条項のような足切り制度がないので、(今まで以上の)小政党乱立になる可能性も。組閣が長引くことは織り込み済みですが、どこでどうやって落ち着かせるのか、気がかりです。


2017年2月28日火曜日

2017年1月5日木曜日

2017年



あけましておめでとうございます。

かしこくたのしく。



2016年12月31日土曜日

2016年10月31日月曜日

扉の向こうへ:De negen kamers


YA(ヤングアダルト)小説が想定する読者は、児童書は卒業したけれど、大人向けの文学作品はまだ無理かなという年代。オランダ語ではkinderboek(子どもの本)と区別してjeugdboek(青少年向けの本)と呼ばれたりもします。いわゆる中高生向け。大人の本への橋渡しという立場から、表現や構成をわざとやさしめ・甘めにすると、そこで読む楽しみがそがれてしまうかもしれず、かといって難しすぎると感じさせてもいけないという微妙なジャンル。もっとも、ティーンエイジャーでも読みたいものを読める人には意味のない区分だし、大人が読んだほうが響きそうな作品がYAとなっていることもあるわけです。

本書の主人公はヨナス、17歳。大の本好き。空想癖あり。しばらくひどい頭痛に悩まされている。両親がそろって出張で、妹は祖母のところに預けられた。家にひとりですごせるのもあと1週間という朝、リビングに下りていくと、様子が違う。床に散らばっていた雑誌はきちんと重なり、汚れた皿やカップはきれいに棚に収まっている。誰かが夜中に掃除をした——泥棒? でもラップトップも、アンティークの時計もそのままだ。窓もドアも壊れていない。しかも、見たこともない大きな古い本がテーブルに置かれ、その上には手書きの紙切れが。
この本をひもとけば
人生が永遠に変わろう
いたずらに決まっている、触らないほうがいい、やめておけ——そう思いながら、手はページをめくってしまい……

展開はファンタジー小説。淡々とした調子の文章から、鮮やかな絵が浮かんで動き出す。描写はヨナスの感情をしっかり追いながらも、常にわずかな距離感を保っていて、作品世界に対する押しつけがない。それに、読み進めるなかで、考える材料が次々湧いてくるために、ゴール(結末)への流れがなかなか見えてこない。

De negen kamersは、そのまま訳すと「9つの部屋」という意味で、ヨナスが侵入する、古本の挿絵にそっくりの屋敷にあるらしい部屋の数を指している。ヨナスは、それぞれの部屋で何かを得(あるいは何かを失い)、その次の部屋へと移動する。逃げ込むこともあれば、流されてたどり着くこともある。もちろん、自分で決めて進んでいくことも。望むと望まざるとにかかわらず、誰でもひとつずつ扉を開けて、大人になる。そのあたりをとらえた、不思議な深みのある本。



Peter-Paul Rauwerda, De negen kamers, Lemniscaat, ISBN: 978-90-477-0839-1.