2009年4月9日木曜日

A New Green History of the World

Clive PontingのA New Green History of the World: The Environment and the Collapse of Great Civilisations (Vintage, 2007)を読みました。1991年に出たA Green History of the Worldの改訂・増補版。この最初の版は『緑の世界史』のタイトルで日本語版が出ています(翻訳:石弘之・京都大学環境史研究会、朝日新聞、1994年)。

環境との関係という視点で人類史を再構成した本。
新技術の発明は、一般に「進歩」ととらえられる。しかし、人間が環境を変える能力を「磨いて」きた歴史は、欲求を満たすために環境を破壊する方法を次から次へと生み出してきた時間でもある。人間の「足りない」>「新しいものを使う(ための技術を作る)」>「それが足りなくなる」>「また別の新しいものを使えるようにする」の循環が延々と続いてきた結果、現在(の環境問題)があることが、細かいデータを交じえて説明されています。



2009年3月31日火曜日

Libris Literatuurprijs 2009 ショートリスト

オランダ語文学賞Libris Literatuurprijs、今年は次の6作品が最終候補に選ばれました。

Anna Enquist - Contrapunt - De Arbeiderspers
Rob van Essen - Visser - Nieuw Amsterdam
Arnon Grunberg - Onze oom - Lebowski
Charlotte Mutsaers - Koetsier Herfst - De Bezige Bij
Dimitri Verhulst - Godverdomse dagen op een godverdomse bol - Contact
Robert Vuijsje - Alleen maar nette mensen - Nijgh & Van Ditmar

ベルギーの作家ではDimtri Verhulstが入りました。彼の本はMevrouw Verona daalt de heuvel afという静かな作品をはじめ、いくつか読みましたが、スタイルが毎回違う。ノミネートされた本も読みかけたものの、「正しい」オランダ語から離れた独特の言葉づかいとスピード感に立ち向かう元気がなくてそのままになっています。

受賞作発表は5月11日。


2009年3月18日水曜日

王立図書館、インキュナブラを購入

ハーグの王立図書館(Koninklijke Bibliotheek、KB)が、1491年に出版された本を入手したと発表しました。お値段10万ユーロ。"Die hystorie vanden grooten Coninck Alexander(アレクサンダー大王の物語)"と題されたこの本、オランダ語文学にとっては初めての宗教的な意味合いのない本ということになるそう。

すぐにデジタル化され、来週にもKBのウェブサイトで公開される予定。

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(写真:Koninklijke Bibliotheek, Den Haag)

2009年3月5日木曜日

Thoméseの小説、新聞と書籍で発表


P.F. Thomése(1958-)の新作が来週、5日間の新聞連載と書籍のかたちで発表されるそうです。

小説J. Kessels: The Novelを掲載するのはnrc.next。夕刊の経済紙NRC Handelsbladの系列で、20−40歳くらいを対象にしたタブロイド版の新聞。出版社としては、連載で(一部を)読んで、あらためて本を買ってくれることを期待しているわけで。でもこの新聞のターゲット層は、じっくり腰を落ち着けて記事を読むことはあまりしないはず。新しい読者の開拓につながるかどうか...。


2009年2月27日金曜日

2008年にいちばん売れた本

図書販売関係者の団体、CPNBが2008年のトップセラーリストを発表しました。
1位はKhaled HosseiniのDe Vliegelaar(英語の原題はThe Kite Runner)。去年1年間で273,980部が売れたそうです。彼の第2作、Duizend Schitterende Zonnen(A Thousand Splendid Suns)も210,788部で3位。ちなみにDe Vligelaarは2006年から、Duizend Schitterende Zonnenの方は2007年から続けてトップ5に入っています。

2007年はハリー・ポッターが1位(591,888部)で、3位だったDe Vliegelaar(520,000部)をはじめ、上位5冊はすべて販売数が350,000部以上でした。2008年はちょっとスケールが小さめという結果に。

リストはここ。トップ10のうち、オランダ語オリジナルは4冊。

2009年2月12日木曜日

ちょっとずつ前へ

2月に入って急にいろんな話が決まり、身動きがとれなくなっています。もちろんうれしいことではあるのですが、意外な展開に気持ちがついていっていません。

いっぱいだ、と頭をいっぱいにしていても片づかない。小さく小さくしたことを順番に仕上げて、ちょっとずつ前へと進んでいる...と思いたい。

ずっと仕事ができてしまうという状態の危険も身にしみているので、そこにも注意。自分のための時間も初めから予定に入れて、それを(なるべく...)減らさずに乗り切りたいところです。

2009年2月10日火曜日

1月の高齢者死亡数、大きく増加

調べたいことがあって昨日今日と統計局(CBS)のデータベースを見ています。欲しい情報はなかなかないのですが、目にとまったニュースの見出し。
「寒さとインフルエンザで1000人以上が死亡」

記録的な寒さが続いた1月。今年に入っての4週間に、80歳以上の層では例年より1000人以上多い72,000人が亡くなったとのこと。原因はやはり寒さとインフルエンザの流行。この2つが重なったパターンは2005年2月/3月以来だそうです。

CBSウェブマガジンの記事はこちら。