2008年11月18日火曜日

ネットショップで初トラブル

先週、Amazon.co.jpに本を注文。
いつも使っているクレジットカードで、注文確定、確認メールまではいつもどおり。ところが、しばらく後にカードの認証ができない、とのメールが。翌日、やはり認証が済んでいないので別の支払方法を指定しなければ注文はキャンセルします、と。前回までの注文と同じカードなので変更するも何も、と思い、同じ情報をもう一度登録してみたところ、結果は同じ。認証ができない、カード会社に連絡しろというので、オランダの某銀行カスタマーサービスに電話。

「ただいま込み合っております。もうしばらくお待ちください」のテープを15分聞かされてやっとつながったと思ったら、住所を確認している途中で回線が切れる。へこみつつかけ直して、今度は待つこと30分。大きな声のおじさんに事情を話すと、「じゃあデータ見てみましょうか〜」とさっと対応してくれたものの、注文確定の日に3回、カード情報を再登録した日に1回、同じ額が引き落としされていることが発覚。認証できないっていうのに引き落とし? しかも4回? 混乱していると、おじさんいわく「今日はこういう問い合わせがすごく多いんで、うちのシステムの問題みたいです。月曜日もう1回電話してください。そのネットショップにも、複数回引き落としがあったと連絡しておいた方がいいと思います」

腑に落ちないながらも、アマゾンにメール。翌日(土曜日!)の返信は「当サイトからはクレジットカードへのご請求は発生していないことがわかりました...クレジットカード会社にご相談ください」ということで、月曜日、再びカード会社に電話。

わりとすぐに出た女性にまた説明。「やっぱり4回引き落としになってますけど、ショップ側の手続きが完了してません。このまま何もせずにおくと取り引きはキャンセル扱いになり、お客様の銀行口座から実際にお金が引き落とされることにはなりません。ただ、キャンセルが確定するのは20日後なので、12月初めまでの期間にこのカードをまたご利用になるなら、限度額に気をつけていただかないと。うちのシステムではお買い物をしたことになってますので」 え? 注文額 x 4の分、使ったことになってるんですか? 「そうです。もし近くカードご利用の予定があるようなら、引き落とし請求処理の取り消し手続きができますが、これはそのショップの方からでないとできません。ショップからうちの担当にファックスを入れてもらうよう連絡してください」 えっと、日本のショップなんですけど... 「一応ファックス番号をお伝えします。先方にご相談ください」

ちょっと考えた末、やはりアマゾンのカスタマーサービスに電話してみることに。日本時間で夜7時を過ぎてたのでもう無理かなと思いましたが、さすが日本。まだ大丈夫でした。カードの認証は、なぜか同じカードで問題なく済んで、注文確定。引き落としの件は調査ということで、とりあえず返事待ちの状態です。

まだ本も届いていないし、引き落としの処理が実際にどうなるのか今ひとつはっきりしませんが、カードは引き続き使えるらしいと分かったのでちょっと安心。それに、私としてはオランダ側のカスタマーサービスの対応が意外でした。いろんな意味で鍛えられて期待値が低くなっているとはいえ、嫌な気分にならずに電話を切ることができるとは思ってなかったので。この後の展開次第でまた問い合わせをすることになりますが、どうなるやら...。

2008年11月10日月曜日

環境コミュニケーション

先週は『環境コミュニケーション』の試験。その前の週末にどうしても断れない用があって金土日と3日間何もできなかったうえ、仕事で急ぎの問い合わせが入ったりで落ち着きませんでしたが、無事終わって一安心。

この科目、教科書は10年以上前のものなので、内容はさすがに古いという印象。広報メディアとしてのインターネットは取り上げられておらず、ケーススタディも1990年代初めの事例。近く改訂されるのも必然でしょう。とはいえ、国や自治体の政策としての展開ということから考えると、進める側の意識はそんなに変わってないような気もします。パンフレット(に記載の情報)をウェブサイトで提供するのは全く普通になりましたが、それ以上のこと — 質問にきちんと回答したり、追加情報を提供したり — はなかなか行われてないのが実情。紙媒体が電子データになっただけで、情報の一方通行の状態はそのまま続いています。このあたりのケアも含めた広報活動について、新しい教科書はどう扱っているのか気になるところです。

2008年11月4日火曜日

AKO Literatuurprijs 2008 受賞作発表

AKO Literatuurprijs 2008の受賞作が昨夜発表されました。
Doeschka Meijsing(1947- )のOver de liefde

若くはないレズビアンの女性が過去の恋愛を振り返り、記憶の空白を埋めるものを探す物語。タイトルはそのまま訳すと「愛について」ですが、作家によればむしろ「愛の崩壊について」描いた作品だとのこと。

ちなみに弟のGeerten Mijsing(1950- )も作家で、1988年にこの賞を受賞。姉弟の共著もあるようです。


2008年10月24日金曜日

新しいオンライン・ビジュアル辞書

Language Magazine 2008年10月15日号の記事。

語の定義をイメージで提供する新しいオンライン辞書Wordia.comでは、
1. 単語を選ぶ
2. その定義を動画で説明
3. 動画をアップロード
の3ステップで誰でも辞書の編集に参加できる。現在は英語のみでの運用。HarperCollinsとの提携ですでに76,000語、21,000項目が(文字で)定義されている。...動画のアップロードにはYouTubeのアカウントが必要。またYouTubeから動画を検索することも可能。...

と読んで、のぞきにいってみました。誰でも投稿できるとはいえ、動画とコメントがたまっていく構成なのでウィキペディアのように編集はできません。まだ始まったばかりですが、言葉の意味を調べる辞書、ではないですね。表現辞典というか、ある語に対する特定の人の感じ方を知るリソースとしてはおもしろくなるかも。

2008年10月17日金曜日

ロッテルダム市議会、新市長を選出

今年いっぱいでの退任が決まっているIvo Opsteltenロッテルダム市長の後任に、社会問題・雇用省で副大臣を務めるAhmed Aboutaleb氏が選出されました。15歳でモロッコからオランダに移った氏は労働党(PvdA)に所属。2007年2月に副大臣となる前はアムステルダム市議会で社会問題を担当していました。

市長職は応募者から市議会が選出し、内務大臣が任命します。ロッテルダムはオランダでアムステルダムに次ぐ大都市。反イスラム、移民排斥を声高に主張する流れをつくり、2002年の総選挙直前に銃撃され死亡したPim Fortuynの本拠地でもありました。その街で外国出身・ムスリムの市長が誕生することになったのです。もっとも、Fortuynが大きくし、今も市議会で第二党の勢力を誇る政党Leefbaar Rotterdamは今回の選出にも強く反対した模様。Aboutaleb氏がモロッコとオランダの二重国籍であることを最大の問題としています。また、この点についてGeert Wilders率いる右翼政党PVVは、国会で選出の無効を訴える構えのようです。

2008年10月10日金曜日

秋の政労使三者会議

今週は政府・労働組合・使用者団体の代表が集まる三者協議がありました。毎年春と秋に開催され、注目度も高いのですが、今回は金融危機のニュースの陰に隠れてしまいました。主な合意事項は次の5つ。
  1. 2009年のベースアップ:2008年の水準(3.5%)を上限とする。
  2. 失業保険の保険料の被用者負担分をゼロに、使用者負担分を引き下げる。
  3. 最低賃金所得層・退職者層向けの購買力低下防止策を実施する。
  4. 再就職・転職支援策を強化する("van werk naar werk"「仕事から仕事へ」)。
  5. 解雇手当は75,000ユーロを上限とする(ただし、労働組合MHPはこの案に反対)。
オランダの労働組合はセクター別に組織されていて、その組合(例えば「教職員」組合)がさらに連合して大きな組織をつくるかたちになっています。最大の規模 を誇るのがFNV(オランダ労働運動連合)、次にCNV(キリスト教全国組合)、それに中堅管理職以上の被用者が加入するMHP(中堅・上級職労働組合連合)があり、この3つの組合が「労働者代表」としてが三者協議に参加します。

もちろん事前に打ち合わせをしたうえで三者協議に臨むのでしょうが、それぞれの目指すところがずれている場合もあるようで。例えば今回、協議項目の5番目にMHPが反対するのも当然といえば当然でしょう。オランダでは年収の最頻値は30,000ユーロ前後。管理職なら年収75,000ユーロ以上もあるし、そういう人の多くはMHPの加入者です。結局FNVが強行突破したようなかんじながら、あとで問題になるかもしれません。

この三者協議について気になるのは、新しい働き方をする人たちの声が汲み上げられていないこと。実は労働組合の全体の組織率は30%を切っています。ただ組合員でなくても、セクターごとに決める労働協約(CAO)は適用されるので、この意味で労働組合が協議に参加するのはわかります。でも、企業に属さずに仕事をしている人たちの立場は?

少し前、元教育相で現在 MKB-Nederland(中小企業の団体)の議長を務めるLoek Hermansが、個人事業者(オランダ語では「人を雇わない自営業者」zelfstandig zonder personeel=zzp'ers)の増加でオランダの社会保障制度が危機にさらされていると述べました。被用者として働く人が減ると、国の保険料収入も減るのは事実。このまま個人事業者の割合が増えていけば財源不足の心配も出てくる、という主旨。現行の制度では、個人事業者は保険料を納めず、国の失業保険や労災保険などは適用されません。一方で民間の保険は負担が重く、加入しない人が大多数。セーフティーネットがないまま仕事をしているということで、これはこれで問題になっています。

Hermansは今回の協議で、zzp'ersの増加による影響も議題にしたかったようです。実際に持ち出されたかどうかは今のところ不明。もっとも、この協議に個人事業者の代表は参加していないわけで、当事者抜きで話し合いをしたい、というのもどうかと思いますが。政労使の「労」の意味が広くなったという認識のもとに、多様な働き方を応援するような仕組みをつくる方向に進んでほしいものです。

2008年10月3日金曜日

子どもの本週間始まる

今年もKinderboekenweek(子どもの本週間)が始まりました。今年のテーマは詩だそうで、作家・イラストレーターのJoke van Leeuwenが詩とポスターを寄せています。

Zinnenverzinzin - Joke van Leeuwen
(詩はKinderboekenweek 2008のサイト、ポスターは主催者CPNBのプレスリリースのページより引用)

タイトルのzinnenverzinzinは、そのまま今回の催しのスローガン。日本語では「さくぶんのきぶん(作文の気分)」というかんじでしょうか。 どの作品でもリズム感があり、ユーモアあふれることばを紡ぎ出すVan Leeuwen。翻訳という点から見れば、ことば遊びの要素を別の言語に移した時にその楽しさがどこまで残るか、残せるかという問題が生まれてしまいます が、彼女が書く/描くオランダ語の世界はなんだかとても楽しくて好きです。

各地の図書館や大手の書店では、来週土曜日まで、人気作家のサイン会やワークショップなど、子ども向けのイベントがたくさん予定されています。