2008年3月31日月曜日

De Gouden Uil 2008 受賞作発表

Marc ReugebrinkがHet Grote Uitstel (Meulenhoff / Manteau)でDe Gouden Uil Literatuurprijs 2008を受賞しました。
一般読者の投票による読者賞は、本命といわれていたJeroen BrouwersのDatumloze dagen (Atlas)。

同時に発表される
Jeugdliteratuurprijs(児童文学)部門では、文学賞がSabien Clement, Pieter Gaudesaboos & Mieke VersypのLinus (Lannoo)、読者賞がSylvia Vanden Heede & Thé Tjong-Khingの Koek koek Vos en Haas (Lannoo)に決まっています。

2008年3月26日水曜日

Libris Literatuurprijs 2008 ショートリスト

オランダの書店チェーンLibrisがスポンサーのオランダ語文学賞、Libris Literatuurprijsのショートリストが発表されました。2007年中に発表された171の応募作から絞り込まれたのは以下の6作品。受賞作の発表は5月6日です。

Jeroen Brouwers - Datumloze dagen - Atlas
Marjolijn Februari - De literaire kring - Prometheus
Louise O. Fresco - De utopisten - Prometheus
D. Hooijer - Sleur is een roofdier - Van Oorschot
Marc Legendre - Verder - Atlas
Koen Peeters - Grote Europese Roman - Meulenhoff/Manteau

リストの1番目と2番目、BrouwersとFebruariは今週末に決まるDe Gouden Uil 2008の最終候補にも入っています。また5番目と6番目、LegendreとPeetersはフラマン語作家。Legendreの作品はふつうの小説ではなく劇画で、このジャンルからは初の候補作。新聞には「漫画家が文学賞にノミネート」という見出しがありました。

2008年3月19日水曜日

Boekenweek 2008

今年の図書週間—boekenweek—は、3月12日から22日まで。

主催は、オランダの図書販売業者、出版社、図書館協会が参加するCPNBという財団。図書週間以外にも、ミステリ月間や子どもの本週間、朗読の日などの催しを展開。またいろいろな作品賞を出してオランダ(語)の図書・読書の普及活動を行っています。

今年の図書週間でスポットがあたったのは、いわゆる熟年層。
VAN OUDE MENSCHEN... - De derde leeftijd en de letteren
(年を重ねた者から... — 第三の時代・第三の文学)
というスローガンのもと、書店や図書館では特集コーナーがつくられています。

ミステリ月間などでもそうですが、期間中に一定額以上本を買うと、作家がこのイベントのために書き下ろしたおまけの本がもらえます。今回は、痴呆症や記憶(の喪失)をテーマにした作品で有名なBernlefのDe pianoman。2005年の春にイギリス・ケントの海岸で保護されニュースになった身元不明の男性、「ピアノマン」を下敷きにした短編とのこと。実はこのおまけが読みたくて、気にはなるけど今買わなくてもいいか、と思っていた本を買ってしまいました。

2008年3月10日月曜日

"World Book Capital" 2008年はアムステルダム

ユネスコ、国際図書館連盟(IFLA)、国際出版社協会(IPA)、国際書店機構(IBF)の4団体が2001年から毎年選定している"World Book Capital(世界の本の首都?)"。2008年はアムステルダムが選ばれ、4月後半以降1年間にわたり、さまざまなイベントが予定されています。

5月18日には、旧市街の中心部が1000以上のスタンドが並ぶ世界最大のブックマーケットに変身するとか。著作権に関するフォーラム、作家のインタビューや講演、またこの催しに連動した展示会や雑誌の特集などもあるようです。

主催者のサイト:オランダ語、英語

2008年2月25日月曜日

ecothriller

「エコスリラー」とするとしまりがないですね。環境ミステリ、の方が見た目もいいかな。オランダ語の出版界で去年後半あたりから注目されている推理小説の新ジャンルです。

いち早くシリーズ化を決定したのが出版社A.W. Bruna。昨年秋にサイトを立ち上げました。このジャンルの本が10冊売れるごとに、オランダの自然を守る活動をしている団体を通して木を1本植える計画だそう。オランダ語オリジナル第1作Het Kyoto Complotは、どの書店でも目につくところに平積みされています。

ちなみにこの出版社は1868年創業、うさこちゃん(ミッフィー、オランダ語ではナインチェ)で有名なディック・ブルーナ氏のお父さん/お兄さんが経営していた会社。(翻訳)ミステリに限らず、さまざまなジャンルを手がけています。

2008年2月11日月曜日

De Gouden Uil 2008 ショートリスト

ベルギーのオランダ語文学賞De Gouden Uil(金のフクロウ賞)の最終選考候補5作品が11日に発表されました。前年中に発表されたオランダ語の作品を対象とした文学賞です。1月に公表されたロングリストにはベルギー人、つまりフラマン語作家の名前がありましたが、今回ショートリストに入った5人がすべてオランダ人だということがニュースになっています。
最終選考に残った作品は次の通り(著者名、タイトル、出版社名の順)。

A.F.Th. – Het schervengericht - Querido
Jeroen Brouwers - Datumloze dagen – Atlas
Marjolijn Februari - De literaire kring – Prometheus
Marc Reugebrink - Het grote uitstel – Meulenhoff / Manteau
P.F. Thomése - Vladiwostok! – Contact

受賞作の発表は3月29日。昨年はオランダ人作家Arnon GrunbergのTirzaが選ばれています。

2008年2月5日火曜日

オランダの漫画教材、ドイツで採用

ホロコーストとナチの時代を学ぶ目的で作成されたオランダの漫画教材が、ドイツの学校でも配布されるとのこと。この教材は、オランダの漫画家Eric Heuvelがアンネ・フランク財団、Hollandse Schouwburg(オランダ劇場:アムステルダムにある劇場で、1942−43年にはユダヤ人移送のための一時収容所となった)とともに手がけたもので、戦時下のオランダをテーマとした前作に続くシリーズ2作目。
ドイツ語版を利用した取り組みはまずベルリン市内の学校から始め、その後各地に広げていく予定だそうです。

ここで一部が音声付きで見られます(オランダ語)。